はじめに

山善商会

私が先代が創業した山善商会を継ぐと決意し、入社したのは1993年(平成5年)10月。
もうかれこれ31年になります。

1977年1月産声を上げ、会社兼自宅の鍵が南京錠で、掘っ立て小屋のような作りの作業場からスタートした会社も、今年で47年目。

今では狭くなってしまった感もありますが、わが社にとって2回目の新社屋も竹矢の地に建設。
その間、事業では様々なチャレンジと失敗を重ねてきました。

  • 2回目の新社屋建設は、私の帰郷と同じタイミング
  • ピロー包装機の導入
  • 量販店(DS)への営業シフト
  • 珍味専門から菓子卸、廉価商品、輸入食品の取り扱い
  • 県外流通へのチャレンジ
  • 債務超過
  • ネット販売から小売りへの挑戦(おつまみ研究所の誕生)
  • 3S全社活動・社風構築活動
  • リアル店舗、飲食事業への挑戦
  • FC事業への挑戦

失敗の多くは私の実力不足が招いた事ですが、債務超過や大量離職、コロナパンデミック禍では売上昨対40%を2か月連続で記録するなど、進退窮まった思いも経験しました。
それでも、こうやって経営が成り立っているのは、今まで我が社で共に働いていただいた全ての従業員の皆様の存在と協力があったからこそです。

今の社風につながった一言

社風改善改革に乗り出し、図らずも会社の闇が炙りだされ、その後の大量離職に繋がるのですが、現場の半数の社員がいなくなって、さぁ、どうやりくりしようか途方に暮れている私に「社長、現場は私たちで何とか大丈夫ですから!早く代わりの人を採用してください」と、明るく話してくれたパート従業員さんの声は、今でも耳に残っています。

あの時、あの言葉が無かったら、今の社風は出来上がっていなかったかもしれません。
「一人じゃないんだ」とそのパート従業員さんに救われたと感じた出来事でした。

その時から、私は、従業員さんの幸せを第一に考えて経営をしようと心に決めました。

わが社のそれぞれの役割

従業員さんが当社で働くことで幸せになる。
そんな会社になるためにどうすべきかを考えながら毎日仕事をしています。
上手くいかないことも多いし、現状に満足はしていませんが、この環境にあることを私はとても幸せに感じています。

私の幸せは「社員・従業員さん」を幸せにすることですが、では社員・従業員さんは誰を幸せにすべきでしょうか。

この問いの答えは、「お客様」「職場の仲間」とわが社では決めたいと思います。
言わば、“役割“ですね。

働く・はたらく・傍楽

「働く」とは“人”が“動く”と書きますが、これは何のために「人が動くのか」と申しますと、「はたらく」=“傍(はた=人)”を“楽(らく)にする”ためなのです。

私にとっての“傍”は社員・従業員の皆様。社員・従業員の皆様にとってはお客様、仲間です。
其々の“傍”を楽にしてあげることこそ、「働く」ことです。

このように、おつまみ研究所では業務で使っている「言葉」も我が社の価値観を紐づけて定義し、共通の価値観で解釈し、自ら考えて行動できる組織作りを目指していきます。
この後登場するCREDO(クレド)はその集合体です。

おつまみ研究員という存在

おつまみ研究所で働くことは、周りを幸せにすることであり、その行動の先に自身の幸せが在ります。
しかし、日々の業務では困難に直面し、迷ったり、辛くなったり、意見が対立したり、上手くコミュニケーションが取れなくなってしまったり、感情でぶつかったりしてしまうことがあるでしょう。
そんな時に、是非このクレドを読んでみてください。
今の自分に必要なことを教えてくれると思います。

おつまみ研究所を共通の価値観で自ら考えて行動できる組織にして、皆様の自己実現の場となるよう楽しく「傍楽(はたらき)」ましょう。

その共通の価値観を「おつまみ研究所らしさ」と称し、そういう考えで仕事をする人を「おつまみ研究所研究員」と称します。

全社員・従業員の皆様が常に「おつまみ研究所らしさ」とは何かを念頭に思考し行動し、おつまみ研究員」となることを願って止みません。

令和6年3月吉日(皇紀2684年)甲辰三碧木性
山善商会有限会社 おつまみ研究所 
取締役社長 土江拓也